Field Study of International
Business Department
国際経営学科のフィールドスタディ

2015年度　海外フィールドスタディ(イギリス)　実施報告

2015年度 教員による海外フィールドスタディ報告：佐藤 アヤ子
オックスフォード大学ハートフォード・カレッジ

８月２３日(日)～９月６日(日)の日程で、２０１５年度の海外フィールド･スタディ(イギリス)が実施された。２０１５年度は、経済学科より３名、国際経営学科から９名、総勢１２名の参加があり、その内、２年次生は３名であった。今年は中国人留学生２名の参加もあり、このプログラムが日本人学生のみならず、留学生の関心にもなってきていることがわかる。 –
ロンドンのヒースロー空港は相変わらずの混雑で、入国手続きに1時間以上もかかった。怖そうな表情の審査官に英語でいろいろ質問されるのは不安で、緊張する学生もいたが、ほとんどがマニュアル通りの質問なので、皆問題なく通過することができた。

空港では、これから私たちのお世話をしてくださるハートフォード・カレッジの学生（Residential Adviser、通称RA）男女２名が出迎えてくれた。私たちは大学がチャーターしたバスに乗り込み、オクスフォードに向かった。到着後、RAからオックスフォード市内、大学の施設などの情報を得て、各学生は個室の寮に落ち着いた。因みに、RAは３度の食事はもちろん、２４時間学生たちと寝起きを共にし、授業が終わった後の課外活動（市内見学、ロンドン見学、スポーツ・イベント等）の計画・相談を一手に引き受けてくれるまさによきアドバイザーである。また、参加学生にとっては海外の同じ年頃の大学生と交流を持てる良い機会でもある。

今年は昨年と違い、本校のハートフォード・カレッジから１５分くらい離れたテムズ川の支流に面した大学院生用の宿舎に滞在した。川には白鳥や鴨が泳ぎ、川向うにはハリーポッターの映画撮影舞台になったクライスト・チャーチ・カレッジのメドーが広がり、イギリスらしい風景である。この寮の食事は評判で、毎回シェフが工夫を凝らした美味しいフルコースの食事を提供してくれた。本校の寮の食事は不味いと聞かされていた２年生は、美味しさを疑う昨年参加した学生に写メでせっせと料理の写真を送っていた。

翌日から、朝９時から授業が始まった。午前の授業は９：００～１２：３０。午後は、１３：３０～１６：００でビジネス英語に関する授業が行われた。また期間中に、専門家の教授による経済・経営の授業も行われた。日本とイギリスの経済を比較した講義、インターナショナル・ビジネスに関する講義は学生たちには興味深かったと思う。研修の最後に行われるパワーポイントを使用したプレゼンテーションは、今年は「開発」がテーマで、それぞれのグループが独創的なアイディアを凝らした商品開発はおもしろく、そのまま商品化できるのではないかと思えた。フロアーからの質問にも発表者は的確に答え、２週間という短い研修ではあるが、はじめと終わりの学生たちの英語力には大きな変化が見られ、先生方やRAたちからもその向上が評価され、学生たちの自信につながったと思う。また帰国後、学生たちの英語力向上への意欲も上がり、英語クラスへの取り組み方も自ずと違ってきていることも特筆しておきたい。

いつもながら、コミュニケーションが取れるころに帰国となってしまうのが残念だが、長期留学を目指す学生もおり、この研修が今後の彼ら、彼女らのライフデザインの道標となり、さらに、世界で活躍できる人材につながることを切に願う。

最後に、大変お世話になったハートフォード・カレッジの関係者に感謝申し上げたい。ありがとうございました。